毎週!女性起業家VOL8
工夫している飲食店
生活目線で身近な題材を用いて起業する女性は多く、飲食店・カフェ開業も人気です。
無添加、無農薬、アレルギー対応、糖尿病など健康志向の料理やお菓子を
私の開発したとっておきのレシピでお手軽価格で提供します!
先日ためしにお友達に食べてもらったら絶賛でした!
あるいは
金額はお高めですが(市場価格の2倍以上など)、じっくり手間をかけてつくっておりとってもおいしいです!
という感じです。近年はグルテンフリーなど流行もあるようです。
最近は塾や起業スクールなど知識を学べる場所も多数あり、楽しそうなのでカフェやってみたい^^という感覚で始めるわけではありません。が、ビジネスとして採算が取れるといったところはハードルが高そうです。販売量や長時間労働でカバーしようとするか、自分の人件費をカウントせずなんとか利益出てます!といったところ。
そんななか、今日ご紹介するお二人は工夫によりしっかりビジネスとして採算をとりつつ社会課題の解決もされているというすばらしい方々です。
お一人は、佰食屋を経営する中村朱美さんです。
100食で売り切れるので整理券をとりに並ぶのですが、それでもなかなか食べられないという有名店。最近はメディア露出も多いのでご存知の方も多いのではないでしょうか。美人で、ハンサムな旦那様とかわいいお子さんがおられ、見るからにテレビ映えしそうな方でもあります。
すき焼きも展開中。
何がすごいかというと、100食売れたら終了としているので、時短勤務可能、食材ロスはなく、従業員にも経営面でもメリットがあるという方法を採用されている点です。夜は空いておらず、店舗の稼働は昼間のみというところで、地代の高い場所の場合は成り立たないかもしれませんが、そこはインバウンド需要もある京都での展開なのでクリア。おいしそうな写真のウェブサイトには、日本語のほか、韓国語、英語、中国語併記がでしっかり対応。お話を聞いていても柔和な中にもかなり頭脳派の印象です。
こうなってくると単なるステーキ丼のお店というだけではなく、現在話題の「働き方改革」にも当てはまる部分がありそうです。
あともう一方は、堺で、障害者手帳をもつ方・もたない方、ニート、ひきこもりの方がたとランチとカフェのお店を株式会社として経営されている。小笠原恭子さん。料理学校「ル・コルドン・ブルー」で修業されたという本格派です。
ウェブサイトでは、以下のようなお話をされています。
障害者も働く場を選べて、成長の喜びや居場所のある安定感を得てほしい。
そのために、株式会社として運営することで利潤追求にこだわり、福祉制度に頼らない障害者雇用を実施。 多くの企業が追随する雇用モデルとなることを目標としています。
お二人に共通するのは、飲食店、カフェの提供形態に工夫がみられることです。
話題になるには、
メニューや店舗の内装・外装が特徴的という、製品商品の独自性
経営者が個性的なキャラクターでぜひお話を聞いてみたいという魅力
提供するチャネルや販売方法によく練られた戦略がある
など、みなさん製品商品のすばらしさを説明するところに終始しないで、もう少し大きな目線でみていければと考える次第です。
毎週!女性起業家VOL7
市場が既にあるところは競合が激しいが、私の商品・サービスは新しい。私がブランド化して広めます!という鼻息荒い?女性起業家はたくさんおられますが、その生み出した「新しいもの」を流行らせるのは並大抵のことではありません。
そんな中、イラスト地図とデジタル地図を合わせることでまちあるきができる地図アプリを提供されているのが 株式会社Stroly(旧社名ATR Creative)。代表は高橋真知さんです。地図の会社ですが、ご本人はいわゆる「地図が読めない女」らしいです。
動画を見ていただくと、わくわくしませんか?
古地図でもスイーツ紹介マップでも現在地がここ、というのがでるのでなかなか面白いです。昨年の日本政策投資銀行が開催する、女性起業家大賞のビジコンでもファイナリストに入られていますし、forbes japanほか多数のメディア・雑誌掲載があります。
けみさんご紹介のときにリンク貼ればよかったですが、DBJのコンテスト、前回のファイナリストです。
話は戻って
こちらがすごいのが時流が向こうから来た感じです。
私は技術的なところは詳しくないのですが、
位置情報サービスと言えばポケモンgoがはやり
ぶらりまち歩きといえばブラタモリ
アニメの聖地巡礼に
東京オリンピック&インバウンド
こんな記事も
こちら、イラスト地図とデジタル地図をつなげる技術ももちろんですが、つなげてからの地図使い方の提案も重要ですよね。既にKADOKAWA ジョルダンといったところとの提携が発表されており、次の展開に期待です。
毎週!女性起業家VOL6
女性起業家、といっても、
アロマ、料理、美容、セラピー、占いなどのサロン、コンサルを開業
ネット通販か、パン屋さん、石鹸屋さんといった実店舗
・・・という、「私一人できる範囲でやります」系、
ママを対象にした起業・ビジネスネットワーク
保育事業、子供教育、個人塾
・・・という、「ママ系事業」
などが多いと思われていました。今も多いのですが、企業でビジネス経験をつみ、より大きくグローバルに展開したいという志向がでている、というのが、5年ごとに行っている経済産業省の女性起業家の実態調査です。平成27年なのでだいぶ古いですが。
22年→27年でそう変わったので、次回32年に調査があればもっと多極化するのではないかと考えているところです。
そんななかで今回は、ベテランの女性起業家、Be&Do株式会社の石見社長のご紹介です。
ざっくりいうと、ITによりモチベーションをあげることで、ダイエットや営業成績などの会社や自己の成果をあげることができる自社開発ツールの提供をされている会社です。
長らく事業を続けてこられたのもなるほど、とにかく人当たりがよく、自分が言ったことはきちんと対応するというところを実直にされるところが多くの方がファンになるゆえんでしょう。
多くの大企業とのお取引があるのも、昔から一つ一つのご縁を大切にされてきたからだと想像します。
今話題の健康ビジネスで、厚生労働省をはじめとする多くの賞を受賞されており、もっと注目されていいと思うのですが、マスコミの方がよく女性起業家に求める若さとかものすごい経歴とかキラキラ感とは違ったところを進まれています。ご自身のようにビジネスもコツコツと育てていき、近々注目される時が来るだろうと思っています。最近また、大手との提携を発表されています。
株式会社JTBベネフィット様と販売・サービス提供について提携しました。 | Be & Do Inc.
ご本人が望まれるようにビジネスが発展していってほしいと願っています。
毎週!女性起業家VOL5
今回は、「医療の可視化、技術の発信と共有、人材育成を通じて、みんなが安心して暮らせる社会をつくる。」を目指してWEBサービス事業など3事業を展開されている、株式会社ハートオーガナイゼーションのご紹介です。
起業の経緯など、こちらで語っておられます。
e-casebook.comという、医師の経験や技術を可視化して共有するためのツールにより、
・ブラウザ上のビューワで医療動画を共有、閲覧したり、
・動画の中の特定の画像を指定して、コメントをつけたり、画像に矢印などを描きこんだり
・症例内の画像閲覧数を記録してヒストグラムに表示したり、どの画像が繰り返し見られているか一目で見る
などが可能です。(hpより抜粋)
離れていても、医師がお互いの経験を ブラウザ上で共有できるという、なんと素晴らしいサービス!
これで医療の知識のシェアリングが進めばいいですね。
昨年11月末から開発者のブログが始まっていて興味深いです。記事によると既に国内外に数千人のユーザーがいて、約半数は海外のユーザーです。とのこと。今後海外での展開も楽しみな会社です。
毎週!女性起業家VOL4
LED関西関係が続いたので、少し違う路線で。
女性の社会進出が進む中、オーダーのスーツなども出てきていますが、若くてスリムな方はともかく、管理職になり、地位も体型も?迫力のでてくるお年頃の大人女子。
女性起業家・経営者が増え、人前に出ていくときに、男性だとスーツをパリッと着こなせるのですが、なんか制服っぽくなるし、いつも同じ服ばかりというのも・・・
という悩みってありそうです。
そこで、ワンピースというのは意外と体型がカバーできるうえ、ジャケットを変えれば着回しがききます。昨年の日本政策投資銀行の女性起業家大賞を受賞された毛見純子さんは、kay meというブランドを立ち上げられ、多くの女性に支持されておられます。今はロンドンに進出されるというご活躍ぶり。
お話していても聡明で気さくで非の打ちどころがなく、つい応援したくなる女性起業家のおひとりです。
結構買ってしまうのですが、さすがに毎日というわけにはいかないですし、クローゼットもいっぱいになってくる。
そんな時代に出てきた「シェアリングエコノミー」「ミニマリスト」という考え方。
もちろん買うより安い!という、最近でてきたファッションレンタルといえば、有名なのはエアークローゼット。
airCloset(エアークローゼット)新感覚オンラインファッションレンタルサービス|エアクロであなたらしいコーディネートを楽しもう!
昔から、お洋服のレンタルというのはありましたが、結婚式とか入学式とかパーティーとか、「いざというとき」に借りるものだったその概念をくずし、日常借りるというコンセプトを出してきたのがこちらでした。
スタイリストが選んでくれるというのも話題になった点です。
これを使ってみて、私には合わない。と思って、大人向けワンピース専門ファッションレンタルサービスを立ち上げたのが、Brista(株式会社宙オリエンタルが運営するサービス)。滋賀県の会社です。
月額1万円で、自分で選んだワンピースが3着届きます。
社長の梶原裕美さん、アスキーのサイトでプレゼンされています。
一般的に資金力が必要と言われるこのサービス。参入には度胸と戦略が必要となりますが、どう展開されるのか、目が離せません。
そうそう、こちらの会社は黒い服専門店も運営されておられます。ダンスやコーラスのお衣裳でお世話になった方もおられるのではないでしょうか。結構売れてます。
毎週!女性起業家VOL3
女性起業家で設立した会社を株式上場して、今もその女性が代表者で、今も上場している会社って何社あるのでしょうか?
テンプスタッフの篠原さんは今会長とのこと
DeNAの南場さんも会長
トレンダーズの経沢さんは辞任して別の会社の代表者に
ネットイヤーグループの石黒さんは現任
創業社長でなければ2015年で30社、とのことです。
そんな中、関西から上場したい!と言っている女性起業家さんが、株式会社ファーストブランドの河本扶美子社長。LED関西のメンター(先輩女性起業家としてアドバイスをしていただく役割)でもいらっしゃいます。(LEDネタ続きですね)
こちら、WEB上のブランディングを手がけられている会社です。社名のファーストブランドはご存じなくても、「マイベストプロ」といえば心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
専門家をさがせるWebガイド【マイベストプロJAPAN】全国版
社長の河本さんは、美人!というのももちろん、にこやかなんですが、「へこたれない力」がすばらしい。VCを100は回ったのではないかとおっしゃっていましたし、2002年設立後、幾多のピンチを乗り切ってこられた体験は聞いていて本当に勉強になります。
上場するかどうかはともかく、今後もぜひ女性起業家の星として輝き続けていただきたいです。
毎週!女性起業家VOL2
関西にも女性起業家さんはたくさんいますよー、という話をしましたが、スケールを目指す、いわゆる「スタートアップ」と呼べるような、急成長・急拡大を目指す方はまだまだ少ないのが現状です。
「スモールビジネス」といったらいいのでしょうか?限定した地域の市場を着実にとって、着実に売上を計上し、生きていけるだけの資金をえることを目指しておられる方も多いようにお見受けします。個人で「フリーランス」という方も。
ただ、それでも、「生きていけるだけの資金をえ」られれば十分すばらしい!
ボランティアや趣味で、つまり、採算度外視で、モノを売ったりサービス提供されたりするのが起業だと思っておられる方も多くお見受けします。
ビジネスプランコンテストに提出する3年後の売上計画が200万円、といった方も。(利益ではありません、売上です。単位は円です。)…5年後に1億くらいの売上になるのかもですし、売上だけあっても利益が出ないと何ともならないという話はありますが・・・なかなか先は長い。
そんな中で、特許取得した光触媒塗料で世界を塗り替える!という女性起業家さんがおられます。「世界」とか売上計画○「億」とか言ってくれるとうれしい。
社長の高尾一美さんは、光触媒塗料のOPTIMUSでエコな暮らしを提案されています。
~サイト引用~
光触媒は、光エネルギーを使って、 空気中の水と酸素から活性酸素を作り出します。活性酸素は強い酸化力を持ち、汚れの原因となる有機化合物や有害物質、悪臭の原因となる細菌なども分解し、無害な炭酸ガスや水に変え、環境をクリーンにし抗菌、防汚、脱臭効果をもたらします。光触媒自体は酸化も還元のされないため、機能の低下はなく、その効果は半永久的です。つまり、オプティマスを塗った壁がある限り、空気をきれいにし続けてくれるのです。
自宅にペイントしてほこりがなくなりアレルギーが防止できたという体験談も。
http://www.optimus.jp/instance/detail/index3.html
なんだかいいことばかりのようで、こういうのはもっと広がればいいのですが、塗料という商品の特性として、DIYか、新築・改装のタイミングなど、購入動機とタイミングが限定される商品です。
さらに、大手塗料メーカーががっちり販路をおさえているため、新規参入が難しい業界だとされています。ユーザーとの接点が持ちにくく、当のこだわりがないとなかなか売れないという。
今年のLED関西のファイナリストになられたこともあり、今年の飛躍を期待しているところです。
ビジネスプラン発表会 - LED関西 | 女性起業家応援プロジェクト
ところで社長の高尾さんは、なんばで有名なパンケーキ屋さんの発案者でもあるんですね。日本においしいパンケーキがない、私のほうがおいしく作れる!と、レシピを開発してお店をオープンしたところ大繁盛。オペレーションが固まるまではご自身がハイヒールを履きながら調理場に入っていたとか。東京にも進出されています。
なんば・堀江エリアのパンケーキが美味しいカフェ|Micasadeco&Cafe
この話を聞いたときはずっこけました。塗料じゃなかったの?
・・・お店の壁はもちろんオプティマスペイントで塗っているとのことです。はい。
なんでも徹底しないと気が済まないんですね。きっと。